カレイドスコープ

君がみた世界に果てはなく、これこそが楽園だ

自分の足跡に誇りを持て~Love-tuneから7ORDERへ~

あけおめ~~~!!!

もう一年の半分、2/3以上過ぎたというのに何言ってんだって感じですけど今年初めてのおブログですこんにちは。前回は自担が事務所を辞めるという激重ブログでしたが、今回はそれから数か月経って活動も開始して、いろいろ乗り越え受け入れた上での激重ブログです。結局激重。大丈夫な方のみお付き合いください。

 

さて。この度7ORDERが出演している舞台『7ORDER』(ややこしい)を観に行ってきましたので感想と自分勝手な考察をば。

 

 

——以下、舞台『7ORDER』の内容に抵触しています。神戸公演、配信もありますので、ネタバレを見たくないという方は自衛下さいますようお願い申し上げます。——

 

 

 

あらすじはこちら。

いつかの時代、どこかの国。最低の遺伝子「Z」を持った7人の革命——

優性遺伝保存法——通称「AZ法」。移民増加に伴い、優秀な遺伝子を保護する目的でそれは制定された。遺伝子検査によって全国民をA~Zのランクに分け、ランクごとに居住地も職業も固定。ランクを超えた恋愛・結婚も禁じている。10年前に施行されたこの法律は、この国に安定をもたらした一方で、低ランクの人々から夢や希望を奪っていった……

そんな中、最低ランクのZ地区にて、7人の若者が革命を起こそうとしていた。舞台俳優を夢見るユウマ、ダンサーのミュート、お笑い芸人のショウキ、寡黙なケイゴ、喧嘩っ早いアラン、絵の得意なレオ、そして、リーダーのケンタロウ。7人は自由を叫び、体制に逆らった。彼らは、AZ法で禁じられている「音楽」という武器を見つける。

順風満帆かに思えた7人の船出。しかしファーストライブ当日、ある事件が起きる……

あらすじの説明が足りなすぎるよ!!!!!適当に付けたしながら書いていくので観てない人も何とかついてきてください(丸投げ)。

 

 

この作品は一人ひとり恐らく当て書きの部分があって、その人のキャラクターや特性に寄せられているので、良くも悪くもその半生についていろんな想像をしてしまいます。ストーリーテラーは安井くん演じるケンタロウ。レオとは幼馴染だけど、レオが両親が死んだのをきっかけに塞ぎ込んでしまっているので微妙な関係です。そんな中、ケンタロウが自分たちの秘密基地にするべく、単身Z地区の倉庫(通称Zベース)に向かいます。Zランクには娯楽が許されていませんが、ZベースではZランクの人たちがそれぞれこっそりと趣味活動を楽しんでいます。

 

まず最初にケンタロウと出会うのはユウマ。ユウマは映画が好きで、AZ法施行前は家族舞台を観に行ったりもしていたので、俳優に憧れています。まあ~~さなぴーの声が出てる(笑)。さすがの上手さ。その上手さも相まって、さなぴーのターンですでに号泣してました。早いよ。だってね、ユウマは役者になりたいっていう夢があったのにその夢をAZ法のせいで見ることができなくなって、でもケンタロウに出会って思い出したんですよ。それでもはっきり「なりたい」っていうことができないユウマにケンタロウが「なりたいならなりたいって言うんだよ!自由なんだから!」って言うんですよね。Zランクでいろんなものを奪われたのに、自由なんですよ。ここからは完全に私の超主観的な“思い込み”なんですけど、Love-tuneだった彼らが仕事をもらえなくなって、事務所を辞めて、役者としての仕事だってきっとあの事務所ならもらえただろうにその場を(自分たちで辞めたとはいえ)奪われて、それでもメンバーと一緒ならまたその夢を見られるし、今の自分たちは自由で何でもできる存在なんだって、そう言われている気がして。深読みババアの本領発揮って感じだけど、まじでめっちゃ泣いた。そしてあっさり仲間になる2人に笑った。2ORDERの結成です。

 

次に出会うのはそこに踊りに来たミュート。何でミュウトじゃなくてミュートなんだろう。ダンスセンスがめちゃくちゃに爆発してて「好き~~~!!!」となりました。何て言うんだろうな、確実に美勇人のダンスなんだけど、今までとは違うというか。実は私にはずっと「この人のダンスが世界一好き」って言ってる人がいるんですけど、そんなこと言っててごめんねと思うレベルで、本当に並ぶか超えるかくらい好きだなと思いました。たくさんお勉強したんだね。

ミュートはダンサーになりたいとかじゃなくて、ただ踊るのが好きで、趣味としてやってるだけだから人に見せるために踊ってないと。それをもったいないから見せるべきだといって誘うケンタロウ。わかる。私もそう思う。で、ミュートは「忘れたかった」「目を背けたかった」って言うんですよ。先の見えない将来の不安から。踊ってる時だけは全部忘れられたから踊ってたけど、それって嫌なことを忘れるために好きなものを利用してるってことだから寂しいって感じることもあるって。「だから人前で踊ることにした。こいつらとならできる気がしたから。」って。泣くしかないでしょこんなの。また私の“思い込み”に過ぎない話なので読み飛ばしてもらっていいんですけど、美勇人も昔、あんまり踊ってるのが楽しそうじゃない時期があったなぁと思っていて。明確にいつ頃かという話は避けますが、彼はすごくいろんなことを知りすぎていて、気を使いすぎてしまう人なので、たくさん考え込んでしんどかったこともあったんだろうなぁと思うのですが。きっと、美勇人のダンスの価値を初めて素直に認めてくれたのがLove-tuneだったんだと思うんですよね。彼はどこにいたってどのグループに所属したってダンスエースだったけれど、そこには良くも悪くも競争もあったし、自信を持てないこともあったし。でもLove-tuneは素直に美勇人のダンスすげーじゃんって、かっこいいじゃんって言ってくれて、それが武器になるよって、そうなるように仕立ててくれた気がしていて。だから美勇人もLove-tuneとして、7ORDERとして踊ることを選んだんじゃないかなって。これ書いてる今もちょっと泣きそうになる。本当に仕事のない期間に「忘れるため」に踊ってしまっていたのかもしれないし、そこは推し測るしかないけども。彼らとだからやっていきたいって思ったんだろうなって思いました。長い!そんなこんなで3ORDERになったよ。次!

 

3番目に仲間になったのはミュートの紹介で出会った芸人のショウキ。彼は娯楽が許されているT地区の劇場で若干滑り気味のネタを披露しています。私は好きだよ!!サックスパートめちゃくちゃよかったな~!私はあまり楽器に明るくないので正直上手い下手はわからないけど、すごくよかったし、こんなに吹けるようになったんだなーって感動した。あとショウキの芸人に対する見解が私と同じだったのでめちゃくちゃ応援できるなって感じ。ショウキの独白は途中で邪魔されるので短いんですが、「とにかく笑いたかった」「笑わせたいし、笑いたい」「このメンバーとなら腹の底から笑い合える気がした」っていうのが泣ける。(ちなみにこれがショウキの独白のほぼ全てである。)モロがお笑い担当みたいになってムチャブリされたりするの、重荷になってないかなって心配になることもあるから、何かそう思ってくれてるんだなっていうのが良かったし、「笑わせたい」っていう夢にメンバーはもちろん私たちファンも入れてくれてるのかなって思ったら嬉しかった。モロはとにかくどのシーンでも本当にいい奴。♯モロはいい奴 で拡散したい。あと何よりミュートと仲良しでかわいい。これで4ORDER。

 

お次はケイゴとアラン。ランクに支配される社会を変えるという目的で所属していたグループが不良グループになってしまって、そこから、リーダーのアランから、Zから逃げ出したくてZベースに来たケイゴ。最初は追い返されそうになったけど、4ORDERに入れてほしいと頭を下げます。アランが役所に放火しようとしているから止めてほしい、助けてほしいと訴えていると、そこにアランがやってきて今なら許してやるから指一本よこせと。893じゃん。そこでケンタロウがケイゴをかばって殴り合いの大ゲンカ。お互い「お前つえーな!」って認め合って仲間になります。ヤンキー漫画かよ。

ケイゴの独白はあまり萩ちゃんっぽくない感じだったけど、「一度腐るとどんどん腐っていく。食べ物も、人間も。」っていうセリフが印象的でした。これは人から劣っているとか腐っていると言われるとどんどんそうなってしまうもので、「周りの人間もそうだった」って続くんですけど、萩ちゃんも腐りそうになったことがあったのかなとか、周りの先に辞めてった人たちの中にはそういう人もいただろうなとか思うと、そういうところから萩ちゃんは抜け出したい気持ちはあったのかな。ここが当て書きだとするなら、だけど。萩ちゃんの道しるべはいつだって安井くんで(これはいつかちゃんと書きますけど)、ケイゴが4ORDERの噂を聞いてZベースに来たのもそういうことなのかな。どうでもいいけどケイゴは全然寡黙じゃないと思います(あらすじの話)。

アランはずっとイライラしてる役で大変だっただろうな~。アランの独白では、ケンタロウに殴られて初めて痛いと思ったと話します。それはいろんな感覚が麻痺していたからで、ケンタロウと出会ったから生きてる実感が湧いたってことで。顕嵐もきっと、ずっと何でもさせてもらえてたし、大袈裟に言うと何でも許されてきた人なんだと思うんですよね。それがLove-tuneに入って楽曲会議とかでボッコボコにされて(笑)、それが新鮮だったし、顕嵐にとってとても良いことだったんじゃないかな。良い意味で誰も顕嵐に気をつかわない、ちゃんと内側に踏み込んでくれるメンバーだったんだろうと、、これ願望もあると思うけど。でも、そういうメンバーたちだからこそ、Love-tuneで、7ORDERで戦おうと思ってくれたんだったらいいなと思ってます。

 

さてさて、これで6ORDERになったわけですが、ケンタロウがどうしてもレオを仲間に入れたいと言って皆でレオに会いに行きます。両親が無駄死にだったんじゃないかと塞ぎ込んでるレオに、レオパパの教え子だったケイゴがそんなことないよと説得。レオの特技は絵を描くことなので、ショウキ「ちょうど絵描き担当探してたんだよ~!」と誘います。♯モロはいい奴。「僕なんかが本当に入っていいの…?」と迷うレオに「いいに決まってんだろ!だからもう泣くな。」と優しく言葉をかけるケンタロウ。怜央はLove-tuneに加入した当初もそんなふうに思ってたりしたのかなぁ。だとしても、今、キーボードも弾けるようになって、アクロバットもできて、本当に凄いよね。メンタル的にも怜央がいてよかったなぁって思うことが沢山あるよ。怜央はよく泣いちゃうってパンフレットでも話していたので、安井くんの「もう泣くな」って台詞もリアルでした。私が泣くよ(?)。

 

これでようやく7ORDER全員そろって、やりたいことを考えていたところドラムを発見。皆で音楽を初めてムーブメントを起こそうということに。しかしファーストライブの日にケンタロウが来ません。仕方ないので6人で始めようとしたところ、警察が来て包囲されてしまいます。ケンタロウが通報していたのです。AZ法には特例措置があって、デモを密告した者は法務大臣に面会の末ランクアップできるんですね。レオの両親とケンタロウの父親も昔その密告のせいで死刑になっています。ケンタロウが裏切ったことに戸惑い怒るメンバーたちですが、ケンタロウの狙いは面会の際に法務大臣を射殺して自分と怜央の復讐を果たすこと。そうすればその制度が、社会が変わるんじゃないかと思ったから。でもそれって結局7ORDERがやろうとしてることと一緒だし、だったら武器は銃じゃなくて音楽だろって説得されて、ライブを開始します。その活動が注目されて……、というのが後半の大まかな流れ。しんどい。

ケンタロウの話をまだしていませんね。ケンタロウは結果的には一度メンバーを裏切ってしまうけど、一貫して人のために動いてるんですよね。そこは安井くんっぽいかな。ケンタロウはやり方がちょっと乱暴だけど。途中、ケンタロウがメンバーには皆才能があるけど「俺には何もない」っていうシーンがあって、その台詞来るだろうなって思いながら、やめて!言わないで!って思ってたんですけど、安井くんに何もないなんてことは絶対にないんですよ。確かに器用貧乏的なところがあるから、何でも卒なくこなしちゃう分、これが突出して、っていうものはわかりづらいのかもしれない。でも、劇中でもそうだけど、みんなケンタロウについていっていて、ケンタロウだから一緒にやりたいと思っているわけで。これって私は現実でもそうだと思っていて、安井くんには人を巻き込む力とか、その人に合わせて背中を押して動かせる力があるじゃないですか。安井くんがいるからLove-tuneだったし、安井くんがいなければ7ORDERに何の意味もないんですよ。私が秋元康なら安井謙太郎ファースト写真集の帯に「7ORDERとは、安井謙太郎のことである。」って書く。本当に勝手なことばっかり言ってるのは承知の上だけど、それくらい、7ORDERって安井くんがいてこそだなって思ってる。何か熱くなっちゃったけど各々フーフーして冷ましてください。

 

2幕は全編ライブだったので割愛。長くなりすぎてる感あるのでコントの話も割愛します。面白かったです。(雑)

 

 

あ、そうそう、ライブでやった曲の中で、「Ready go もう一人じゃない 自分の足跡に誇りを持て」っていう歌詞が出てきたんですよ。タイトルにも使ったんですけど。いろいろあって、事務所辞めて、きっと辛い思いもたくさんした彼らなのに、そう言えるのって凄いことだし、私たちが好きだったどの時代も否定しないでいてくれることが嬉しいなって。過去があるから今こうして幸せだって笑えるんだもんね。私も見習おうと思いました。

あともう一つ。私が一番嬉しかったのは、彼らが何も捨てなかったこと。7人でいてくれたこともそうだし、バンドだけ、歌って踊るだけ、じゃなくてどっちも取り入れてくれていること、舞台にも挑戦してくれて、きっと今後もいろんなことをやって見せてくれるんだろうって思わせてくれること。何かを選ぶことって何かを選ばないことだから勇気がいるんだけど、実はそれ以上に何も選ばないことの方が大変だと思うんですよね。全部抱えなきゃいけなくなるから。でも7人は何も選ばないことを選んでくれた。今後の7ORDERの未来に期待と希望しかないね。

 

ハッピーだって胸張って言えるように。

Make Happy ORDER