名前から見るアイドル考～SixTONES編～
アイドルの名前が好きだ！！！
アイドルに付けられた名前の字を見るのが好きだ！！
ジャパニーズビューティフル。名は体を表すとはよく言ったもので、人は付けられた名前にある程度沿って形成されるのではないかなぁと思っています。というわけで前回はLove-tuneメンバーの名前についてお話しました。
今回はSixTONES編です。ところでこれ、書く順番は情報局のプロフィール順にしてるんですけど、今調べようと思って開いたらトップ画にびっくりしました。何でこんなみんなオールバックの時に撮ってん。
【ジェシー】
この人の名前にどう言及すればいいんだろうか…（笑）。だって私最初にジャパニーズビューティフルって書いちゃったけど、この人の名前ジャパニーズ感０やで。とは言えやっぱりそれだけにインパクトはすごいですよね。英名にも由来があったりするので調べたらちゃんとありました。一般的なものですが、旧約聖書『サムエル記』に登場するダビデの父、エッサイ（Jesse）に由来する、原義は「富める」の意である、と。ほほう。こういう聖書に出てくるような人物は掘り下げるときりがないんですけど、ここで終わってしまうのも寂しいのでちょっとだけ。ダビデは皆さんご存知、古代イスラエルの第2代国王でミケランジェロのダビデ像の人です。そのお父さんがジェシーの由来となっているエッサイ。新約聖書ではイエス・キリストの祖先とされているそうです。初代王のサウルに代わる王を探すのに、神の指示で預言者が向かうのがエッサイのところなんですね。めちゃくちゃ偉い人じゃん。で、順に息子を見せていって、最後のダビデが王になるんですけど、預言者は長男から王の器だと感じていた（神に否定されて王にはなれなかった）そうで。……すごくね？子どもに何人も王の器いるのすごくね？？宗教的な話はさっぱりわからないんですけど、ものすごく尊い人でした、エッサイ（Jesse）。調べるといろいろ面白い逸話が出てきそうなんですけど、終わりが見えなくなるのでこの辺で次にいきます。
【京本大我（キョウモトタイガ）】
Love-tune編の美勇人の時にも言いましたが、私は末広がりの字が美しいと思っているので「京本大我」も大変良いです。字画のことはよくわかりません（面白そうなのでそのうち勉強したいと思ってます）が、画数というか字の密度的にもバランスがいいですよね。由来については以前お父様が某番組で「大河ドラマやってる時だったんですよ」と発言してます。適当かよ。*1 でも「我を忘れず大きく育ってほしい」という立派な理由もあるそうで。よかった。仏語にも「大我」という言葉があるそうですね。また宗教の話だ…。意味は「悟りによって得られる、狭い見解や執着から離れた自由な在り方」「利己的な立場を克服し、より広く公共的な立場をとる主体性。唯一絶対の精神」みたいな感じ。なるほど、わからん。何となく、何事にもとらわれることなく偏ることなく自由に、みたいなことなのかな…？“我”はインド哲学では「自我の本質」「生気」などの意味があるそうで、大我さんにあんまり生命力は感じないけど（笑）、自分の強みをしっかりわかっていて、自分の世界観をアピールできるっていうところも含めて、込められた願い通りにビッグになりそうなお人ですよね。大我っていう名前に「我が強そう」「わがままそう」みたいなイメージを抱く方もいるみたいですけど、私は自分をしっかり持っていて、意志が強い印象で素敵だなぁと思います。
数年前まで放送されていたテレビ朝日系深夜バラエティ『ガムシャラ！』にて「松村北斗のほくほく北斗」という熱いものをほくほく食べたり、「北斗の犬」といういかつめのライダース着て犬を手懐けたりという超シュールなコーナーで名前をいじられていた*2 北斗くん。彼も名前の由来を少クラ*3で語ってくれています。ありがてぇありがてぇ。その内容は「かつて旅人が道に迷った時、夜空の北斗星を頼りに歩いたように道標となる人になって欲しい、という願いを込めて母親が付けた」というものでした。由来については他にもいろんなところで語られてるんですが、これを初めて聞いたとき「北斗星…？」と疑問に思いました。北斗星って北斗七星のことなんですけど、道標にするのって北極星じゃない？って思ったんですよ。わからないことは自分でその時に調べろと言われて育ってきたので即調べたところ、北斗七星は北極星を探す指極星（α星とβ星を繋いだ先に北極星がある）なんだとか。なるほど～。松村家、母も博学。この北斗星（とここではあえて言います）、方角だけでなく季節を定めたり時刻を計ったりする指針にもなっています。またいろんな神話や逸話がありますが、中国の説ではこれを司る北斗星君という人(？)がいまして、死人の生前の行いに基づいて死後の行き先を決めるという日本でいうところの閻魔様みたいな存在がいたり、破軍星（七星の一つ。柄杓でいうところの柄先の星）を背に戦うと必ず勝つとして吉凶を占ったりされてました。生活に根ざした星として、人々の頼るところとなっていたわけですね。かっけぇ。ちなみに名前とは無関係ですが、七星一つひとつの中国名や『北斗七星延命経』における名前も意味ありげで面白そうなので興味ある方はぜひ。
“慎”はつつしむという字なので「気をつける」「控えめで落ち着いている」みたいな意味です。うーん、、慎ちゃんっぽくない（笑）。 “忄（りっしんべん）”は前回も言ったように心を表す部首で、“真（眞）”は充実しているとか中身がいっぱいとかそういう成り立ちがあります。リ、リア充～～！“忄”と“真”を併せて「心に隙間がないほど十分に気を配る」っていうことになるんですけど、感情が満たされている的な意味でとれば、意外と繊細で甘えん坊な慎ちゃんらしいかな、と思います。こじつけだけど。前回の安井くん方式で“慎”について話してみたけど、彼の名前で気になるのはむしろそれ以外の“森本”“太郎”の部分なんですよね。“太郎”は男性の象徴的な名前で長男によく使われます。“太”という字が入っているので、「健康な」とか「力強い」とかそういうイメージですね。森本という苗字の発祥はいろんなところにあるんですけど、その由来のひとつに「森の近く」っていうのがありまして。そのままやないか。なんかこう、すごく抽象的なんだけど、“森本”“太郎”から感じる森のくまさんっぽさ。強くて優しいくまさん感。「眠りから目を覚ました“ベア”」（Jungle／SixTONES）じゃないですか。ちなみにエアホッケー＠gamepackというPCゲームでしんたろうというくまさんが出てきます。こいつも強いです。150円課金しないと戦ってすらくれないらしい。強い。
【田中樹（タナカジュリ）】
田中家～～！！！わたし田中家めっちゃ好きなんですよ。兄弟の名前5人全部漢字で書ける。樹は四男ですが、次は女の子！と思ったご両親が男でも女でも「じゅり」って名前にするつもりだったそうです。この豪快な感じも絶対一字ではじゅりって読まないのに読ませるところもすごい田中家。好き。「じゅり」という名前自体はお母様（ママ*4）がファンだったという沢田研二さんのジュリーから。このジュリーは沢田さんが好きだったジュリー・アンドリュースという女優さん（『メリー・ポピンズ』の方）からとったそうです。連鎖。“樹”という漢字はそのまま「樹木」とか「植える」「立てる」とかそういう意味なんですけど、成り立ちから言うと「樹木を手で立てて安定させる」ということになります。樹木はまっすぐ、太く長く成長していくものなので、そういう願いも込められるのかもしれませんね。生命力や自立のイメージから「頼られる子に」とかね。こういうところは好きに動いてるように見えてちゃんと空気読んでまとめてる、SixTONESにおける樹っぽいなぁと思います。あとこんなチャラそうな感じの子の苗字が極シンプルに田中っていうのもめちゃくちゃ推せる。
【髙地優吾（コウチユウゴ）】
中学生くらいの時、謎にはしごだか（髙）が好きでした。高橋さんより髙橋さんの方が特別感あっていいなぁって、変わった苗字を羨ましがる気持ちというか。本当中学生だな。髙地くんはもう名前について語らなくても雰囲気と名前がぴったりな人ですよね。“ゴ”と読む漢字はいろいろありますが、“吾”は「自分」を指す字です。漢文でよく見るやつ。“我”と同じく自分をしっかり持った印象ですかね。“優”はそのまま「やさしい」「すぐれた」「豊かな」という意味です。つらいことや心配事を意味する“憂”に人を表す“亻（にんべん）”がついて、悲しいことがあった人に対して寄り添って気持ちを和ませてあげる人というところから出来た漢字だそうです。素敵～！髙地くんはよく「お客さんに楽しんでもらうために自分も心から笑っていたい」「落ち込んでいる時に笑顔で人を元気づけたい」という話をされていますが、ちゃんと名前にこめられた願いが本人に伝わっているなぁと思うし、そういう優しさを持った人になっているなぁと思います。
SixTONES編は以上です！次回は未定！またいつか！
